ひなたパンのあれやこれやPart3
前回、パン屋さんになると決めたのですが何の当てもなくどうしたものか?と考えていたところ、母の知り合いのまた知り合いの方がホテルオークラの宴会で料理長をしているので会ってみたら?と、御縁をつないで下さり、そのおかげでホテルのパン屋さんにアルバイトとして働かせて頂ける事になりました。
はじめは、朝が早いのとお菓子屋さんの仕事とは似ているようで全く違う仕事にびっくりしながらも上司の方や先輩達、すぐ隣で仕事をしているお菓子屋さん達にもとても良くして頂き少しづつ仕事を覚えて行きました。
街のパン屋さんやお菓子屋さんと決定的に違う事は、レストランや宴会・婚礼の物を作るので一つひとつ作る数がとても多いんです。そのうえで、ベーカリーショップで街のパン屋さんと同じようにアイテム数を揃えて販売しなくては行けないのですが全てベーカリーキッチンで粉から手作りしていたので、作業工程や効率を細部まで考え実行する事がホテルのパン屋さんならではのことだと思います。
次第に雑用や補助の作業から成形、オーブン、仕込みと仕事を覚えて発注や在庫管理などトータルでパンを作る事を学ぶ事が出来たのはホテルにいたおかげだと思います!
何年かすると任される仕事も増え製パンの責任者として商品開発や特別な宴会用のパンを作ったりととても素晴らしい時間を過ごす事が出来ました。
ですが、自分の意図しない仕事や会議への出席、人間関係などなかなかどうしょうもないストレスが溜まってしまい、自分ではわからなかったのですが、奥さまがこのままだとこの人はパンを作れなくなってしまう!何とかしないといかん!と、独立して自分達でパン屋さんをやる道筋を作ってくれたのです。
奥さまがいなかったら今の自分やひなたパンがなかったので本当に感謝感謝です!ありがとうね。
次回は、ひなたパン開業までのお話しです😊
